モーツァルト
アンダンテと5つの変奏曲 ト長調 K. 501
https://youtu.be/1ENjb2jx1tg?si=2gE3wu6woA7tuNT8
昨年4月に東京文化会館で行われた川口成彦さんとのデュオ・リサイタルから、モーツァルトのアンダンテと5つの変奏曲 ト長調 K. 501の演奏動画をご紹介します。
この公演はベーゼンドルファー・ジャパン様のご協力のもと、1909年製のベーゼンドルファーModel 250を特別に搬入して行われた演奏会です。
まろやかで温かみのある音が非常に特徴的で、ホールのクリアな響きと相まって、いつもとは一味違った会場の雰囲気が漂っていたように感じました。
川口成彦さんとは何度か共演させていただいていますが、その優しいお人柄が演奏にも出ており、一緒に演奏していて気持ちが和むような感覚があります。
2台ピアノは音の数がより多くなるので、ゴージャスな印象ですが、それに対して連弾は、1台のピアノに対して2人で演奏するので、親密なコミュニケーションがとれる演奏形態です。
即興的にニュアンスを変えていきながら相手の音にも反応し、その瞬間のための音楽の流れを作っていくのですが、連弾ならではの繊細なやり取りを交わしていく様子が聴衆の皆様と共有できたと感じられた演奏なので、お楽しみいただけたら幸いです。