BLOG

演奏動画のご紹介

モーツァルト

ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K. 488

https://youtu.be/HeG2DqZesqg?si=8EzPbg7ig9p6zSkr

昨年9月に下野竜也マエストロ、NHK交響楽団さんと共演させていただいたモーツァルトのピアノ協奏曲第23番の演奏動画をご紹介します。

N響さんとは同時期に3箇所で演奏させていただいたのですが、こちらのサントリー公演がその1公演目です。

ピアノ協奏曲23番は大変よく演奏される作品ですが、僕にとっては今回が初めてで、昔から演奏できることを願っていた曲なのでとても楽しみにしていました。

下野マエストロとは高校生の時に校内演奏会で2度共演させていただいた以来の共演で、今回もとても温かくサポートしていただき、打ち合わせから充実した時間を過ごしました。

マエストロ曰く、N響さんは世界一コンチェルトの伴奏がうまいと仰っていたのですが、お聴きいただけたらお分かりいただけるかと思います。

ちなみに、第1楽章のカデンツァ(楽章終わりのソロの部分)は自作のものです。モーツァルトのスタイルを目指すべく、モーツァルトの全ピアノ協奏曲のカデンツァ集をみながら勉強しました。

カデンツァというと、コロコロと場面転換していきますが、モーツァルトのカデンツァは転調を伴わないという特徴があります。同じ古典派でもベートーヴェンでは転調が多用されていて、その分モーツァルトに比べて規模が大きくなっている、という違いがあります。

モーツァルト自身が書き残したカデンツァは言うまでもなく素晴らしいですし、一方でオリジナリティをだす場という本来のカデンツァの位置付けとして、自作のカデンツァを演奏するという試みも積極的に行っていきたいなと思っています。

素晴らしい共演者、録音、ホール、楽器に恵まれた動画となっていますので、お楽しみいただけたら嬉しいです。